不動産ウルカウブログ｜家を「売りたい人」も「買いたい人」も、後悔しないために
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マンション売却は仲介と買取どっち？価格・手間・違いをFPが徹底比較
不動産屋を通して売却した場合、チラシなどに載る価格は不動産屋の儲け分も上乗せされていますよね。
それは大体どのくらい上乗せされるものなのでしょうか。
まだ住居中に売りに出すと見学に来てもらうときに掃除なり気を遣うと思うのですが、買い手が決まってから売る、ではなく最初から不動産屋に買取してもらう場合は、相場からだいぶ安くなってしまうのでしょうか？
ご存知の方、経験者の方、いらっしゃいましたらよろしくお願いいたします。
FPとしての解決策｜仲介と不動産買取の違いと、選ぶときの3つの視点
マンションや戸建てを売る際、「仲介でじっくり買い手を探すべきか」「不動産会社に直接買い取ってもらうべきか」は、多くの方が迷うポイントです。
それぞれの違いや価格の仕組み、生活への負担の有無を冷静に整理したうえで、自分に合った方法を選ぶことが重要です。
ここでは、FPの視点から、仲介と買取を選ぶときに見ておきたい判断軸を3つに分けて解説します。
1. 仲介価格＝不動産会社の“儲け”が上乗せされているわけではない
まず大前提として、不動産の仲介売却でチラシやポータルサイトに載る「売出価格」は、売主が自由に決められる金額です。
そこに不動産会社の“儲け”が上乗せされているわけではありません。
不動産会社は「仲介手数料」という形で、契約成立後に法律で定められた報酬（売買価格の3％＋6万円＋税）を受け取ります。
そのため、掲載価格＝売主が希望する金額、というのが基本構造です。
ただし、現実的には不動産会社が「早く売れる価格帯」や「周辺相場」をもとに提案してくることが多く、
売主もそのアドバイスをベースに価格を決めるケースが一般的です。
2. 不動産買取は“確実・即現金化”だが、価格は安くなりやすい
不動産会社による直接買取（いわゆる“買取再販”）は、次のようなメリットがあります
・売却活動をせずにすぐ売れる（内覧対応が不要）
・仲介手数料がかからない場合がある
・ローン審査落ちなどの契約トラブルがない
一方で、価格は相場より10〜20％程度安くなる傾向があるのがデメリットです。
不動産会社は買取後にリフォームし、再販売して利益を出すため、再販コストや利益分を差し引いた価格が提示されます。
「なるべく高く売りたい」「時間がかかってもいい」という人には仲介、
「早く現金化したい」「売れ残りリスクを避けたい」という人には買取が向いています。
3. 住みながらの売却はストレスが大きい。時間と気力とのバランスで判断を
住居中に売却活動を行うと、内覧対応のために：
・毎回の掃除・片付け
・急な来客対応
・生活動線の制限
など、かなりの負担がかかります。
この“売れるまでの生活ストレス”が耐えられるかどうかは、仲介を選ぶ上で重要な判断材料です。
逆に、「今の生活を守りたい」「もう掃除も気疲れも限界」という方にとっては、たとえ価格が下がっても、スピードと確実性を優先できる買取の方が精神的には良い選択になることも。
まとめ｜価格だけでなく、“納得感”で選ぶ売却方法
仲介と買取は「価格と手間」のトレードオフです。
高く売るには時間と努力が必要。手間を省くなら、価格は譲る。
どちらが“正解”かではなく、「自分が後悔しないか」「納得できるか」が何より大切です。
まずは自分の家がどれくらいの価値で売れるのか、イエウールで複数社の査定を見比べてみると、仲介にすべきか、買取が妥当かの判断もしやすくなります。
焦らず、でも今の暮らしや気持ちにフィットする選択を。売却は“価格”だけでなく“気持ちの整理”にもつながります。
みんなのリアルな回答まとめ
割合が決まってます。過去に売却したことがあります。
いくつかの不動産屋さんに見積もりをだしてもらいしたが、不動産屋さんの儲けは、売却価格の何パーセントという風に決まってました。
ですので、定額が上乗せされて販売するのではなく、割合で儲けが入るようになっています。
それから、不動産屋に直接売ると、かなり低く設定されると思います。
よほど立地が悪いとか、緊急でお金が必要って場合以外は止めておいたほうがいいと思います。
売却価格は売主が最終的に設定するのですが、だいだいの相場価格は不動産屋さんが見積もりしてくれます。
見積もり自体は無料という会社が多いので、いくつかの不動産屋さんに聞いてみるといいと思います。
上乗せではなく、売却価格によって決まっています。
上限は
取引価格×3%＋6万円＋消費税
この価格以下であれば、不動産業者は自由に設定することができます。
行ってみれば高く売れば売るほど手数料も高くなる・・・ということ。
不動産会社が買い取りをする場合には、相場より安くなってしまいます。
・・・が、住み替えがスムーズに進む・・・という利点もあります。
不動産会社によっては一定期間希望価格で売り出し、その後買い取りに変更・・・という取引が出来る場合もありますので、査定、相談してみるとよいと思います。
依頼するのは１社だけでなく複数にするのをお勧めします。
売却予定中です。仲介手数料は上の方が言われているような計算になります。
買取については会社によって異なるようで、査定額の7～8割くらいが手元に入ります。
査定をする際には、対応が大変になりますが複数の会社に依頼すればいいかと。
会社によって査定もバラバラなので…
不動産の方から言われたのは「居住中の内覧は見せるからといって綺麗に片づけないで下さい。
ある程度は物がある方が、買い主様にも生活のイメージが湧きやすいので」と。
これに関しても、会社によって様々でした。
みんなの回答から見えてきたこと
実際に売却や買取の経験をされた方々の声からは、次のような傾向が見えてきました。
【仲介に関する気づき】
・「チラシ価格＝上乗せ利益」ではない
売主が設定した価格であり、不動産会社の利益は「売却価格×3%＋6万円＋消費税」が上限というルールに基づいています。
つまり、会社が自由に“上乗せ”して儲けているわけではないという理解が広がっていました。
・「高く売れれば会社の手数料も増える」ため、基本的には売主と同じ方向を向いている
仲介業者も利益を得るには成約が必要。売主と利害が一致しやすいという点が再確認されていました。
・複数社に見積もりを取るのが基本
一社だけで判断すると価格差や対応力に気づきにくく、結果的に後悔する可能性があるという声が多数。見積もりは無料で行える場合が多く、比較することの重要性が繰り返し強調されていました。
【買取に関する気づき】
・価格は査定額の7〜8割が目安
実際に査定を受けた方の中には、「会社によって買取価格に大きなばらつきがあった」と語る人もいました。
・スムーズな住み替えや現金化を重視する人に向いている
仲介のように“見学対応の手間”がないことや、ローン審査落ちのリスクを避けられることが精神的な安心感につながったという声も見られました。
・「居住中の内覧対応」への考え方は業者によって異なる
「生活感を残しておいた方が買い手の想像がしやすい」というアドバイスを受けた方もおり、対応スタンスに差があることが分かりました。
これらの体験談から言えるのは、「どちらを選ぶか」ではなく、「何を優先したいか」を明確にすることが何より大切だということです。
価格か、手間のなさか、スピードか、納得感か。自分の状況にあった選択ができるよう、まずは情報を集めることが一番の近道です。
さいごに｜FP視点でのまとめ
仲介と買取、それぞれにメリットとデメリットがあり、どちらを選ぶかは「あなたが何を大切にしたいか」で決まります。
「少しでも高く売りたい」なら仲介が有利です。時間と手間はかかりますが、相場価格に近い金額で売却できる可能性が高くなります。
一方、「とにかく早く売りたい」「内覧対応にもう疲れた」という方には買取のほうが精神的にも現実的にも負担が少なく、スムーズに現金化できるという強みがあります。
また、実際の体験談からも見えてきたように、不動産会社によって価格や対応に差があるのが現実です。だからこそ、最初から「1社だけ」に頼るのではなく、複数社に見積もりを依頼して比較検討することが、後悔しない売却につながります。
まだ動き出せていない方は、イエウールの無料一括査定を使ってみるのがおすすめです。複数社から同時に査定を受けられるので、「仲介で売るべきか」「買取で進めるべきか」の判断もしやすくなります。
売却活動は、価格の話だけでなく、暮らしのストレス・心の整理・家族の安心にも関わってくる選択です。
焦らず、でも先送りにしすぎず、あなた自身が「納得できる判断軸」をもって進めていくことが、満足できる売却につながります。